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交通事故に遭う場面として、自動車乗車中と並び、歩行中に事故に遭う件数が多くなっています。歩行中の事故のうち、大半は道路を横断中の事故であり、自動車との接触になるため、重大な怪我・後遺症を負う可能性が高くなります。特筆すべきは、歩行中の事故の半数以上が横断歩道以外を横断している際に発生した事故であるということです。
事故が発生する場面には特徴があります。たとえば、幼児・小学生においては、学校が終わって下校をする途中や友人と遊んでいるときなど、夕方に交通事故に遭う件数が圧倒的に多くなっています。また、中年層においては、夕方以降の夜間帯に交通事故に遭う件数が多くなる傾向にあります。これらは、会社が終わって、同僚などと飲酒をして、注意力が散漫になっていることの影響も考えられます。
歩行中に事故に遭われた方が適正な補償を受けるためには、事故状況の証明が非常に重要になります
。たとえば、信号が何色の時に横断をしようとしたのか、接触した位置が横断歩道からどれだけ離れているか、横断するために歩行者がどのような動きをしたかによって、加害者に問われる過失の割合が変わってきます。それによって、受け取れる損害賠償の額が大きく変わるのです。
また、登下校中の事故や出勤・帰宅途中の事故においては、災害共済給付や労災保険が使えたり、学校や会社に対して、極めて例外的ですが損害賠償の請求ができたりする可能性もあります。これらについては、状況によって大きく異なるので、専門家にご相談されることをおすすめいたします。